オンライン学会

最近参加した(発表を聞いただけ)オンライン学会で、遂に「画面の撮影録画は禁止」とのルールが敷かれていました。

えー・・・そうですか。不便だ。

わからんでもありませんが。

 

なぜだかわかりませんが、(私の専門分野界隈では)オンライン学会でハンドアウトをくれる率がひどく低い。

もちろんペーパー(論文)はあるんですけどね。

 

パワーポイントのスライドを印刷したものだとか、数枚に内容をまとめたレジュメを、従来の対面式学会では圧倒的多数の発表者が用意していたものなのに(少なくとも日本の学会ではね)、今やそんな人は稀です。なぜ?私は去年発表した際、まじめに用意したんですが。

ないと不便じゃありませんか?詳細をきっちり書いたペーパーはもちろん必要ですが、ざっと内容を把握するためのレジュメって個人的にはすごく必要なんですが。

仕方ないので報告要旨やペーパーを印刷し、余白や裏面に報告を聞きながらメモを取るわけですが、学会報告なんて与えられる時間が非常に限られているため、どんどん先へ進んでしまう。満足にメモを取れません。そこで画面を撮影して後からメモをとったりしていたのに。

それにこの報告要旨、「結論は本番をお楽しみに!」とばかりに、オチまで書かない人も多い(笑)いや、書いてよ。ミステリー小説の広告じゃないんだから。全部ペーパーを事前に読む余裕があるわけでもないので。(発表が面白かったらペーパー読もうかなというパターンもありますよね)

 

しかし、そういえば海外の学会や外国人の発表って、そうした親切なレジュメをくれる率が低いような気もします。なぜだろう。

自分が発表する時、なるべくオーディエンスにきちんと理解して欲しいと思いますよね。そうすると、「手元に完結明瞭なレジュメのひとつもないとわかりにくいだろう」と思い、なるべくわかりやすいレジュメをせっせと作って配るものでは?つまり、相手への親切心というより自分の研究を見て聞いてくれ!という自己顕示欲、というか自分の研究自慢からくるものなのに(私の場合)。皆さん、そうじゃないんでしょうか?

 

オンラインでの研究報告でもレジュメください。切実に。