アルコール感受性遺伝子検査をやってみた
ステイホームを楽しもうということで、以前から興味のあった遺伝子検査のうち、アルコール感受性検査をやってみました。
遺伝子検査と言えば、数十項目も色々とわかって数万円というパッケージ商品もありますが、それだと各項目「この遺伝子がこのタイプ」とまで出ず、ざっくりした結果報告になるようだったので、まず一番気になるもののひとつ、アルコールにどれだけ強いかを詳しく知ることのできるこちらの商品をアマゾンで購入。5806円です。
ちょっと大人の(つまり高めの)飲み会一回分と考えれば高くはないかと。
(上は結果レポートの中にあった図の画像)
お酒というのは、まずアルコールからアセトアルデヒド(発癌性物質)に分解され、それが更に酢酸に分解されるという二重のプロセスがあるそうです。
この2つの段階に関わる遺伝子の活性度合をそれぞれ検査します。
特に重要なのは、有害なアセトアルデヒドを分解する能力。東アジア人の一部だけに完全に下戸な人がいるというのは有名な話ですが、アセトアルデヒド分解遺伝子が非活性型だとそうなるとのこと。
このタイプの人は、飲酒すると発癌性物質に特に長時間曝露されることになります。
飲酒が肝臓のみならず咽頭、大腸など様々な癌の原因になることは周知のとおりですが、そのリスクは遺伝子型によって数十倍の差となってくるわけです。
これは恐ろしい。
自分で酒を飲んでいて何となく強いか弱いかわかるような気もしますが、あくまでなんとなくです。また、アセトアルデヒド分解遺伝子が非活性でも酒飲みだったりアルコール依存症になる人もいるようなので、非活性ならおのずと飲めなくなる、というわけでもないらしいのです。
もしも自分がアセトアルデヒドを分解する遺伝子が非活性であれば、飲み会の乾杯ビール以外はもうやめてしまおうか、ぐらいのつもりで今回検査を受けてみました。
さて結果は・・・
やったー!(笑)
アセトアルデヒド分解遺伝子は活性型!
アルコール分解は中程度の活性。
「つい飲み過ぎてしまう大酒飲みタイプ」との結果になりました。
このレポートは、「どのタイプでも安心して飲んだくれて良いわけではない」とばかりに「つい飲み過ぎて依存症になるリスク」などを強調していますが、しかし、酒量が増えなければアセトアルデヒド分解遺伝子が低活性あるいは非活性よりもリスクは低いといえるようです。
このレポートでお墨付きをもらったと思って過度な飲酒に走る人がいても困りますしそれはわかりますが。リスクの差が大きいとはいえ、例えばリスクの差が数十倍でも数十倍の量のアルコールを飲めば同じこと。
しかし、私の場合、特に節酒に努めていなくてもこれまでせいぜい週に2-4回缶ビール1-2本の晩酌。多くて月2回程度の飲み会(それでも普段はビール換算せいぜい1.5L程度?)なので、ざっくり計算してみたところ純アルコール量換算で200-300g/月でした。
議論はあるようですが、一応厚労省は適正飲酒量が20g/日、女性・高齢男性はこれより少な目、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上と定義しているので、200-300g/月は全然問題ない範囲内かと思われます。
特に気にせず飲んでも「つい飲み過ぎ」ていることはないので(学部1,2年の頃ぐらいはあったかもしれませんが)、まあちょっと安心して今まで程度にお酒を楽しもうと思います。
純アルコール量でどれぐらい飲んでいるかは、簡単に計算・記録できるアプリもあるのでしばらく使って自分の飲酒状況を把握してみるのもオススメです。
皆さんもいかがでしょう?
強いか弱いかというより、癌などのリスクの高低を知ることで自分の飲み方の指針の参考にできるのではないかと思います。
依存症チェックもついていました。私は5点でした。
こちらもご参考までに。