教室での初授業

f:id:msr2do:20200926224021j:plain

多くの大学では後期が始まったことかと思います。
まだまだオンラインでの授業も多い状況ですが、教室での通常授業もかなり増えてきたようですね。
私はようやく、この春着任した現在の大学で学生の顔を見ながら初めて授業をしました。

配布資料の束やパソコンを抱えて教室に向かう。
学生たちの表情、反応。
授業を終えて機材を片付けていると、質問などで話しかけてくる学生。
顔と名前を覚えるべく、特徴を密かに探す。
教室を出ると、昼休み前の授業であれば学食や購買には既に長蛇の列。
やれやれ、どうするかな…。
そんなことを考えながら、キャンパス内に置かれたあちこちのベンチで談笑する学生たちの姿を見ながら研究室へ戻る。

こんな大学の日常。
なんだか愛おしくすら感じます。

当然、まだ教室での授業を怖いと思っている人もいるのかもしれませんが。

大規模大学は学食もたくさんあるものの、短い昼休みはどこもかなりの混雑ぶりです。
おしゃれでやや価格帯の高い店が比較的空いているよう。
おしゃれな学食は学生を呼び込むために作られているのだと思いますが、やはりちょっと高いと普段使いには適さないのでしょうか。

周辺にも、学生街らしくリーズナブルなランチが食べられる店や居酒屋が立ち並んでいます。
特にラーメン屋が多い。
よし、順番に全部行ってやろうではないか。
なにせ定年までここにいるつもりなので、時間はたっぷりある。
…いいですね、ずっとここにいてもいいのだ、という感覚。
今まではカウントダウン(任期切れ)を常に気にしていたので。
「しばらくしたら上位の国立大とか移りたいでしょ?」というようなことを友人に聞かれたりしますが、実はあまりそうは思ってません。研究もできそうだし(少なくとも私の分野では)

授業に関しても、カリキュラムが安定していることもあり、何なら10年、15年と続けられるような授業をじっくり作っていきたいものです。何なら自分の授業用に教科書を作ってみましょうか。
今までは、毎年「この授業は来年はやらないかもな」と思って講義をすることも多かったのに!
イレギュラー対応で授業準備は依然としてかなり通常とは違う手間がかかってますが、そんなしみじみありがたさを感じる後期の始まりでした。