真面目な学生の心理

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成績を付ける作業の過程でちょっとおもしろいなと思ったこと。
今学期、全ての担当科目が期末試験の代わりにレポートとなりました。
学期中真面目に取り組んでいたにもかかわらず、なぜかレポートを提出してこない学生というのはいます。
まあ、普段からそういう学生も中にはいるので、一度締め切り前にリマインドはしますが、それだけ。
しかし、今学期は顔を見ることもなく全て大学のポータルサイトを通じたやり取りなので若干不安もあり、未提出者全員に締め切り後メールをしました。
十数名程度だったので大した手間ではありませんでしたし。(前の大学だったら、人数が多すぎてできなかったかも)

すると、半数近くがそのメールに返信してきたのです。
ここでまず驚きです。
返信してきた学生たちは、「提出したつもりだったがファイルをうまくアップロードできていなかったようだ。でも間違えたのは自己責任なので諦めます」などというのです。
焦る私。
彼らが提出フォームの最終確認ボタンをクリックしなかったといったことであれば、自己責任ではありますが(大いに同情の余地ありですが)、ポータルサイトのエラーであったらこちらの(大学の)責任といえます。
可能な限り確認し、対処しなければなりません。

その旨伝え、確認をするために協力して欲しいと頼むと、積極的に協力してくれたのは1名でした。
その他は、
パターン1.それ以後返信なし
パターン2.「勘違いでレポートやってませんでした」という丁寧な返事(これにもびっくり。こんなことも正直に丁寧に返信してくれるということが)

本当にレポートを書いていて提出したつもりだったのであれば、協力の手間ぐらいのことは惜しまないはずです。2単位がかかっているわけですから。
パターン1の学生たちも、実はレポートをやっていなかったのではないですかね。
にも拘らずわざわざ返信してきたのは、彼らにとって、
「提出ミスをするという凡ミスの方が、レポートをサボったあるいはできなかったというよりも、名誉を守ることになる」
からなのでしょう。恐らく。
彼らは一様に(といってもまあ、数名ですが)学期中の取り組みをみると真面目な学生。

この新しい大学の学生たちに新鮮さを感じる初めての学期終わりでした。