大学教員の移籍

今年度も残すところあと数日。

私は既に前職の大学がある土地から引っ越してしばらく出勤しておらず、なんだかもう辞めたような気分になってしまっています。

三月って大学は授業もないですし、新年度に向けた仕事は色々あるものの、もはや新年度にいなくなる退職者はそういった仕事にもお呼びがかからないので、本当に大学の仕事がひじょーに少ない2月3月でした。

 

退職に当たって少し振り返りを。

私がこれまで数年間在籍したのはいわゆる教育困難大学で労働環境はブラック、理事長独裁系の、退職者で大学を良く言う人に今までお目にかかったことがないような大学でした(笑)

そんなところを任期付き教員が退職するとどういう風に去っていくことになるのか・・・というほど大した内容ではありませんが。

 

任期付きですし、任期切れ迫っていましたし、表面上は皆さん、「よかったですね」と言ってくれますが、内心去っていく人間に良く思っていない人と、心から「よかったねぇ~」と思ってくれている人と、結構分かれており、また何となくその内心は伝わってくるものだなと感じました(笑)

どう考えても現在よりも水準、規模、待遇、労働環境諸々かなり良い大学に移るので(聞かれたら答えているので知られている)なおさらでしょう。

 

傾向としてですが、チャンスがあればよそへ移りたいと思って具体的に行動に移している人は本心からよかったねと思ってくれている人が多く、ランチをごちそうしてくれたり、ゆっくり話を聞かせてよと研究室に招いてくれたりする人が多かったです。

反対にこの大学に骨を埋めようと思っている人は、内心快く思っていないようで、それまで普通にメールやSNSで世間話をすることがあったのに、顕著にレスが返ってこなくなったケースもありましたね(笑)

少々意外でしたが、学部長など、中間管理職の皆さんはさほど悪く思っていなさそうな人の方が多かったようです。

また、偶然かもしれませんが(偶然と思いたいですが)仕事の情報を回してもらえず、私だけやるべきことをやっていなくて困ったなどということも一度だけありました。

それほど深刻なことではありませんでしたが頭を下げて焦ってリカバーするという事態に。

くどいようですが偶然かもしれないものの、もし故意であれば、ああ、こんなみみっちいことをするんだね、と残念な思いです。

 

しかし、この大学では今後も付き合っていきたい仲間が何人もできました。

実際に付き合いを続けられるかはわかりませんが、厳しい経験は人生の糧にもなりました。

 

4月からは新しい大学でがんばろうと思います!

(入学式も中止ですし、新任対象の事前研修もコロナウィルスの件で中止となり、いまいち情報がない中でやや不安ですが)