「インチキ論文」の見破り方教育
学期が始まるとやはりバタバタと忙しい・・・。
しかし、始まる前は新学期を憂鬱にも感じていたものの、学生たちと交流するのは、やはり楽しいものですね。
子供の頃は教室の隅で本を読んでいたタイプの私は、大学教員にでもならなければ、ヤンチャで派手系の若者と30代後半にもなって数年にわたって親しく付き合う機会など、まあなかったことでしょう。何だか不思議な気さえします。
昨日、面白い記事を読みました。
健康器具や化粧品のチラシを使って、インチキだとか怪しい点を学生に考えさせる。根拠となるデータがないだとか、やたら誇張しているだとか、そういうことを学生自身に探させるというものです。
これ、すごくいいですね。
研究者養成的な教育でなくても、私の勤務先のような部類の大学でも、結構意義があるのではないかと思います。
彼らは、何が客観的なデータか、検証・判断することがなかなかできない。
はじめからインチキを探す目的でチラシを用いるというのは、非常に効果的なのではないかと思います。
調べ物をする時の資料の信ぴょう性を判断する良い経験値になるでしょう。こういうことって、例えば「根拠となるデータがあるのか確認しなさい」などと言葉で説明しても、なかなか伝わらないんですよね。
私のゼミでもやってみようかと、素材となる胡散臭いチラシを少し探してみましたが、探そうとすると、なかなかすぐには見つかりませんでした。
目にした時にでも溜めておいて、そのうち実施してみたいと思います。