科研費、サクラサク
全国の研究者がドキドキわくわくする4月1日がやってきました。
そう、科研費の採否が発表される日です。
科研費というのは、学術研究のためのお金を国からもらうことができる制度で、大学教員などの研究者は、自分の研究がいかにすばらしいもので、この世に必要な意義あるものであると何ページにも渡る申請書でアピールします。これをその分野の専門家が審査し、2-3割の申請に対して実際にお金が交付されるわけです。
とはいえ、採択された2-3割の研究も、申請額を満額もらえるわけではなく、大概、大分減らされます。大体、6-7割の額になるようです。
それに、ドキドキわくわくといっても、1円たりとも勝手に研究に関係ないことに使うことはできません。当然、領収書を提出して研究に必要なものであることを証明する必要がありますし、その上更に、不正を防止するためにこれでもかこれでもかと色んな策が講じられていますし、大部分の研究者は、研究するお金があるということ自体が嬉しいので、大事に無駄のないよう使われるお金です。
私は昨年度は不採択だったために祈るような気持ちで朝、ネットで結果を見ましたが、めでたく今年度は採択されていました。
もしも、今日は日曜だから発表は明日なのではないかと思ってまだ確認していない同業者の方がいたら、すぐ確認してください。既に発表されています。エイプリルフールですが、本当です。
これで3年間はお金の心配はせずに研究を進めることができるのでホッとしました。若手研究というくくりで(研究者の世界では、30代後半の私も若手扱い。もしサッカー選手なら、ご隠居さんの年齢でしょうか)、約500万円申請し、300万ちょっと承認されていました。
文系なので、高額な機械を買う必要があるわけでもなく、300万円ちょっとあれば、3年間十分に研究を進められます。
文系でも中には、大学から支給される研究費(ピンキリですが、文系の場合は管見の限り、年間数万円から50万円くらいが多いようです)で十分な分野もあるようですね。
ものすごく優秀なのに、科研費を取得したことがない(おそらく申請していない)知人もいます。
私は未だ任期付きの身でもありますので、転職活動の履歴書でも科研費獲得は大いにアピールになる・・・と思われます。
さて、気を引き締めて今年度もがんばりましょう!