科研費、勝因の自己分析
一昨日、無事採択されていたのを確認した科研費。
不正をしませんという誓約に同意してクリックしたり、減額された金額で予算を簡単に組みなおしたり、研究の概要や計画を簡単に書き直したりという手続きを進めています。
実際に交付されるのは6月頃であるものの、もうお金は使い始めることもできます。
さて、科研費に落ちたことも通ったこともある私ですが、自分なりに今回の勝因を分析してみようと思います。
なぜ昨年度は落ち、今年度は受かったのか。科研費が採択されるにはどうすればいいか。
いかにわかりやすく書くかといったテクニックはネットでも大学などが作成するパンフレットなどでも溢れているので省きます。
それ以外で。
まず、当たり前だろうと思う人も多そうですが、今回改めて実感しました。
「既に結構進めている研究で申請すべし」
これからやろうと思っている研究のプランを書くものであるかのように思ってしまいがちですが(え、思わないって?)、それだと、10枚近い枚数をしっかりした計画で埋めることはできません。私は一年半前に作成した申請書の内容を一年かけて少し進め、その進んだ内容で半年前の申請書を書きました。今思えば、一年半前のものは、準備が足りず説得力がイマイチでした。
馬鹿正直に、これからやろうと思っている新しい計画を書いても、ダメかもしれません。
そして無事採択されたら、科研費をもらっている研究を、次の新しい研究の準備につなげられたらベストですね。
そしてもうひとつ、細目のチョイスはしっかり考える。
細目とは研究分野です。非常に細かく分かれています。手ごわいライバルが多そうな細目とか、穴場の細目もあるという話も時々聞きます。そういうのもあるのかもしれません。
私が感じたのは、「その細目の専門家は何を重視するのか」と、「自分の申請書から感じられる強みは、それと一致しているか」です。
細目が〇〇でも△△でも当てはまり得るなという人は、ちゃんと細目を適切に選べているかも重要だと思います。私は細目を変更したのですが、それが功を奏した気もしています(予想に過ぎませんが)。
落ちたり通ったりしながら何度も書く経験をして、段々コツもつかめていきますね。