井の中の裸の王様蛙
レスリングの伊調馨さんのパワハラ問題で、至学館大学の谷岡学長が記者会見を行ったことが話題になりましたね。
一部映像で見ましたが、この谷岡郁子氏、非常に横柄で高圧的な物言いで、「(渦中の監督)栄さんはパワーがないからパワハラのわけがない」だとか「わけがわからない」だとか怒りをにじませながら会見をしていました。
この映像を見ていて思いました。
ああ、きっと学内ではこの人は権力者で、皆に恐れられ、普段はこういう風に話せば教職員誰もがひれ伏すのだろうな、と。
私の勤務先では権力者は経営陣であり、学長は無力と言ってもいいほどなのですが、非民主的で閉ざされた組織の中での権力者というものは、絶対的な存在です。教職員はその絶対権力者に生殺与奪権を握られているように感じているのではないかと思います。一歩外へ出ればただのじいさん・ばあさんなのになと思うのですがね。
そういう人が、「中」の自己イメージのまま対外的に何かを発信してしまうと、こうなるのだなという印象を受けました。
正直、論理が破綻していたり、全然説得力がなかったりすることでも、自分が言えば真理となる。怒りをにじませれば誰もが恐れる。
きっとあの会見を見て、「なんだか筋の通っていないような、おかしなことを怒りに任せてぶちまけているように見えるこの人はなんだ?」と感じた人も多いのではないかと思いますが、上のように考えると納得がいきます。あくまで予想に過ぎませんが、うちの大学の絶対権力者をしみじみ思いだしました。
大学に限ったことではないのでしょうけれどね。