大学生の卒業前研修や入社への疑問

興味深い記事があったので、今日は大学生の卒業前研修や入社の問題について。

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私のゼミの学生たちもそうですが、今日びの大学生は、卒業の半年あるいはそれ以上前に就職の内定を得て、内定後はがっつりと研修をさせられ、中には2月からもう入社だという企業もあるようです。

なぜ企業はそんなことをするのかという疑問に対して、上の記事では「教えることにお金を払いたくないんでしょうね」というコメントがあります。なるほど、アルバイト代で、あるいはひょっとすると無料で、仕事の準備をさせているというわけですね。

とすると、早期入社は何のためなのでしょう。

これ、本当に迷惑です。学生たちは当たり前のように、「内定先の研修があるんだから」とゼミを休み、授業を休み、「卒論に時間をかけられません。研修で忙しいので」と堂々と、むしろ誇らしげに、卒論どころか感想文のような粗末なものを卒論代わりにしようとしてきます。

努力してそのレベルならまた違いますが、卒論なんかにかける時間はないとして、やればできるレベルの要求を全くやろうとしないのです。

これでは、大学教育は3年分に等しいといっても過言ではないかもしれません。

それはやっぱりおかしいです。

4年間学費をもらい、4年間の教育プラグラムを組んでいるのです。

就職先は、じわじわと大学生の時間を侵食しないでいただきたい。

 

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