シラバス

私の勤務先では先週がシラバスの提出締め切りだったので、来年度の科目のシラバスを、後期の分まで作成しました。

水準の低い大学の場合、悲しいことに、シラバスは実際に行う授業の通りに書くとは限りません。実際には大学の講義レベルのこともできないし、15回で上位大学なら問題なく終える内容は到底終えられません。半分もいかないのではないでしょうか。

しかし、それを赤裸々にシラバスに書くことはできないのです。基本的にシラバスは外部に向け公表しなければならないので(文科省HPによると、公的な教育機関として授業内容、計画は公表が求められる、そうです)、これが大学の講義か!?と言われてしまうようなものを正直に書くことはできません。

しかし、実態とあまりに乖離していると、やはり問題があるなと最近感じていました。外部の人が私がどんな専門性の教員であるかを知るのにシラバスを参照したり、学生も、中にはシラバスを熟読して、進みが遅すぎるんじゃないですか、などと指摘してくる者が稀にはいるからです。

来年度のシラバスは苦労して、見栄えは立派な大学の講義となるようにしつつも、実際はうちの大学水準で授業ができるように書きました。

具体的には、特に進度を現実に合わせています。例えば「第5回 〇〇について」と書き、本来であれば〇〇の仕組みや構造について詳しく学ぶところ、実際には「〇〇というものがあるんだよー。実社会ではこういう風にかかわってるよー」という程度といった具合に。内容は詳細を書かないのでごまかし、さも立派なことをやっている風にご想像いただき、ちゃんと15回分、書いた内容を進めるというもの。

最初からそうすればよかったですね。

 

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