遠隔授業

オンライン授業なんて、こんなに急ごしらえでできるものなのかと前回書きましたが、やはり「できる」わけではなさそう。

新たに来たばかりの現在の勤務先や、友人知人に聞いた他の大学の話では、「とにかくなんとか授業をせよ」という命令が細かい指示や諸々の問題点や疑問点にこたえることなく無責任に出されているか、あるいは「もうちゃんとした授業などできないのが前提。文科省に突っ込まれない体裁をギリギリで整えつつ今学期の単位を学生に出せるようにせよ」というのが実態のようです。もちろん、本来学ぶべき内容など満たされないし、それはわかっていて、です。

丁寧な指示やサポートの下で通常と変わらないオンライン授業をする準備が整っている大学もあるかもしれませんが。

 

異論はあるでしょうが、個人的には、もう全国的に前期は成立しないものとして諦めるべきではないかと思います。海外に比べても、実態を無視してもなんとか前期を成り立たせようとするこのやり方は、日本が極めて「年齢を重視する社会」であることが影響しているのではという気がします。若者に一年のロスをさせることは著しい不利益であるという感覚があるのではないでしょうか。

 

前期の授業の仕様や内容の変更で多忙な人が多いであろう全国の教員の皆さん、大変お疲れ様です。お互い、がんばりましょう。