神戸市小学校教員いじめ問題

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連日報道されているこの事件、「信じられない」に尽きますね。

 こういう人間性の教師には教壇に立ってもらいたくない。

世間ではしばしば「教師はろくな人間性じゃないのが多い」という都市伝説のような言説を見聞きすることがあります。

一教員としてはそうとは思いたくないですが、そうなる背景は正直なところあると思います。

以前にも少々近いことを記事にしたことがありますが、

msr2do.hatenablog.com

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教員は生徒学生に対して、実際のところ大きな権力のようなものを持っています。

相手が幼い子供であれば一層でしょう。

それを勘違いしていい気になってしまえば、簡単に権力に酔いしれる独裁者となってしまい、同僚いじめまでしてしまうかもしれません。また上の記事にも書きましたが、生徒学生から信頼を得て授業や学級、ゼミを円滑に運営していくためには、自信に満ちた強い人間像が必要です。

「実ほどこうべを垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、教員はやたらこうべを垂れていては、言葉は悪いですが、生徒学生にナメられるのです。

ハッタリや少々偉そうな態度の方が、実際に効果的です。

研究者として学会でハッタリをかましたり偉そうな態度をとっていては「なんだあいつ」でしょうが。

しかし、それを実際に偉いんだと履き違えてはならません。教員は強く自分を律し、生徒学生のことを考え、理性的に生きられる人でなければなりません。

教員採用試験でも性格傾向を分析する適性試験はやっているようですが、これをもっと厳格に実施する、そもそも教育大や教育学部に入学する時点で人物を見る、等を行うことが望ましいと思います。医学部などでは割と多いようですね。

しかし、そんなに人材が集まるほど今や教師は人気職ではないようで。待遇や労働環境を改善すれば集まると思いますけどね。安く良い人材を集めるなんてシンプルに無理だと気付かなければ。

昨今、しばしば教員不足が深刻だと報道されますが、詳しく読んでみれば大概、正規雇用ではなく年契約の講師です。甘く見すぎだと言いたい。激務で正規ではない講師も多いと知れ渡っているから、若者があまり教職課程を取らないのです。

バイトテロだって、正社員をシフトに一人も入れずにバイトだけで店を回すことが原因の一つであることは明らかだったわけで。人件費のコストカットについて、認識が甘すぎなのではないでしょうか。

大学入学時点の厳しい人物評価も、学生募集に必死な大学が多い現在、現実的には難しいでしょう。

 

今回の事件の加害者たちは、少なくとも教員は辞めるべきですね。これは「一度の過ち」というよりも、適正が根本的にない。

今後は例えば、威張るどころか否応なく頭を下げなければならない、接客業や営業などの一兵卒の職について人間修行されるのがいいんじゃないでしょうか。