卒業式とゼミ生

卒業式のシーズンですね。

我々教員は年中行事であり、その直後には入学式が控えているわけですが、4年間の課程を終え卒業する学生の皆さんは、感慨ひとしおだろうと思います。

ちなみに私の勤務先での卒業式のスケジュールは、式に参列し、その後、割り振られた教室に移動して、自分のゼミ生に一人一人卒業証書と記念品を渡します。私の勤務先大学では4年のゼミは必修なので、留年生以外はこの方式で全員が卒業証書をもらえることになっています。

その後、卒業式に伴って行われる種々の行事に担当者は参加し、業務は終了。

ただ、3月では教職員ほぼ全員が大学にくる数少ない日であるため、学部や各部署で教職員の送別会が開かれることもあるようです。

その日は、教職員にはちょっと良い弁当が支給されますが、昼食会があるわけではなく、勝手にもらって研究室で食べます。

 

私のゼミにも何人かの卒業生がいます。こんな記事(下)を書いたりもしましたが、

msr2do.hatenablog.com

がんばってまともな卒論を書いてくれた学生もいますし、「先生、先生」としょっちゅう論文の相談や雑談、各種相談に来てくれた学生もいました。

私の夢のひとつが、いつか自分の教え子の結婚式に招待されることです。

その時には、奮発してご祝儀を包もうと思っています(笑)

 

もしこの記事を読んでいる大学生がいたら、ゼミの先生とは親しくした方がいいですよ。

ゼミに所属したら、担当教員からは自動的に「自分の弟子だ」と認定され、他のゼミの学生とは違って特別に大事にしてもらえると思ったら、それは間違いだと思います。「演習」という科目で教え、指導するべきと定められていることを粛々と教えてもらう権利は自動で得るでしょうが、やはり信頼関係なくしては、「授業の受講生と教員」とほとんど変わらない、ただの「演習の受講生と教員」で終わってしまうのではないでしょうか。

私は学生時代、特に学部生時代は、本当は尊敬していても、あまりうまく先生方とコミュニケーションをとれるタイプではありませんでした。

なので、コミュニケーションが苦手な学生の気持ちはよくわかるのですが、それでも、できればゼミでは存在感を示し、教員と個人的な信頼関係を構築することが、ゼミを有意義にするコツだと思います。

ましてや、卒論の相談をまず第一にあるいは主として他の教員にしたり、大学院に進学したい時に推薦状を他の教員に依頼するなどしたら、「ああ、この学生はなぜか私のゼミを選択したが、〇〇先生の学生なのか」と認識されるかもしれません。(そもそもまず、その他のゼミの教員に歓迎されないでしょうが)

そして、卒業後にたまに近況を教えてもらうことも、私にとっては、そして恐らく多くの教員にとっては、嬉しいことなのではないでしょうか。

このブログを読んでくれる方は、ニュース記事で検索してたどり着いた人か、あるいは同業者の可能性が高いのではと何となく思っているのですが(私も同業者のブログを読むのが好きなため)、もし学生さんがいたら、ぜひ、卒業後は何か節目の時にでも、学生時代の先生に連絡してあげてください。

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