「逃げる」のススメ?若い人たちに伝えたいこと。
「逃げていいんだよ」的なことを、最近聞くようになりましたよね。
「逃げちゃだけだ」という思い込みは心身を病むことになってしまう。逃げることを躊躇しないで、というようなメッセージです。
更にそこまで深刻でなくても、自分に向いていないことや嫌なこと(会社員として毎朝出社することなど)から逃げたことが成功の秘訣だという漫画家やしろあずき氏(濃いキャラの母親や三角コーンのネタで有名になったエッセイ漫画の作家さん)。
これに対して2ch開設者のひろゆき氏が「凡人が真に受けるとキツイ」とぴしゃり。さすがひろゆきさん、さらりと鋭く面白いことを言うなあ。
これ、私も以前から思うところありました。
やっぱり何事も自分の都合よく解釈してしまうところがあるのが人間。ただの怠けを「逃げて良いんだ」的に解釈してしまう人もいるわけで。
その一方、心を病むほどの不条理な状況から「逃げてはいけない」と縛られてしまっている人もいる。
難しいですよね。今、自分が嫌だと感じていることや状況が、逃げるべきものなのか、ただの怠けなのか。当事者であるほどわからなくなるでしょう。
これについて私は若い人たちにふたつ、言いたい。
ひとつ、自分にとって人生を豊かにしたり飛躍につながる何か得られる場なら我慢する価値はあるかもしれない。ただし、その「得られるもの」が「我慢強さ・忍耐力」のみである場合は、除外!(日本人はとりわけこれを美化しすぎるが、時として理不尽の泥沼にはまるだけとなりかねない)
ふたつ、世の中には残念ながら、純粋な悪意の持ち主や、自分以外の人間のことをこれっぽっちも考えない利己的な人間が、残念ながらいる。特に後者は意外と多い。共感力の高い利他的な人間には想像しがたいところだろうが、「いる」ということを認識しなければならない。そういう人間にターゲットにされた場合は、もう逃げるのが最上の選択肢。「話せばわかる」とか「誠意をもって向きあう」というコマンドは時として悪手であり、捨てなければならない。
以上が私が40年ほど生きてきて学んだ自論です。