一年で一番しんどい仕事

が終わったー!

何かといいますと、共通テスト(去年まではセンター試験)の監督です。受験生の皆さん、お疲れさまでした。まだしばらく受験は続く人が多いでしょうが、ふんばっていきましょう!

 

これに関する仕事は守秘義務がありネットで書いてはいけないことになっていますので、具体的なことは書きません。

ただ、あれをやっているのは大学の教職員(主に教員)なのですよ、とてもしんどい仕事なのですよ、ということだけ。

センター試験の検索の予想ワードに「監督者 誰」とか、「監督者 バイト」と出てきて驚きました。監督者たちが大学の中の人だとは思わず、日雇いバイトだと思っている人が少なからずいるようですね。バイトにしては、どこの会場でもきっとフリーターらしき年齢層の人は極めて少なく、オジサン、オジイサン、オバサンばかりだと思いますが(業界的に、未だオバアサンは少数)。

受験生たちから、「かわいそうに、あの年でリストラでもされて日雇いバイト?」などと思われているとしたら、トホホすすぎます。お金をたくさんもらえるわけでもなく、一生懸命馴れない肉体労働をしているのに。

試験監督ぐらいが肉体労働?どってことないだろうと思われるかもしれませんが、一年で一番しんどい仕事といっても過言ではありません。緊張感という意味でもね。

そうそう。丸一日、不織布の安価なマスクを着けているととんでもなく耳が痛いことを今更、知りました。普段、研究室に一人でこもっている時間が長いので、通勤時と授業時とちょっと部屋から出る時しかマスクをつけないんですよね。耳が痛くならないタイプを買わなければ。

長時間姿勢よく座り続けていることもあまりないため、肩と背中がえらく凝りました。

 

守秘義務がなければ話したいことは山ほどありますが、同僚との雑談にとどめておきましょう。

まあ、とはいえこの大学では入試の負担が劇的に減りました。教育困難かつ経営危機の弱小大学は、入試こそ生き残りをかけた最重要マターですからね。ええ、もちろん教育や研究よりも、です。比喩とか盛ってるとかではなく、実際にそうですし、隠すでもなく学内それが当然となっていました。そんな大学での入試業務の負担の重さは推して知るべし。

入試課職員すら全貌を把握していないぐらいわけのわからない試験が多数あり、回数もやたら増やすので、人手がいるのです。それに、そういった大学の方が「念のために」とかいって業務時間の前後やたら長時間拘束したり、予備の人員を確保したりします。裁量労働制である教員の時間など、使い倒さないともったいないといわんばかり。

というわけで、ありがたいことに時間のある今年の春休みはこもって研究に励むとしましょう。

 

共通テストを担当された同業者の皆様、お疲れ様でした。